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ネオンな話

休日に本気を出します。DYI、遊び、フード、カルチャー。

大人なはなし

僕たちはもう大人。
僕たちはもう、堂々とウェブサイトアクセスし、貪るようにいろいろな動画を見ることができるし、同居人の目や履歴さえ気にすれば、(いやもういっそ気にしないか)、いくらでもダウンロードだってできる。
が、18歳未満の人たちは、基本的にサイトに入ることを許されていない。
それが現実。
厳しいことを言うようだが、それがアダルトサイトの世界である。
 
現実に開いたロマンへの扉は、全ての人に開かれている訳ではない。18歳未満の若き探検家たちは、そこにあるのロマンを求めるが決してたどり着くことはない。夢はかなうとか努力は救われるなどの、チープな啓蒙スローガンはもはや役に立たない。立たない。
 
子供のころは自由にできないことがたくさんある。例えば車は運転できない。技術的にもできないだろうと思うが、いやもしかしたら技術的にはできるのかもしれないが、免許を取れない。それにアダルトサイトにも入れない。
 
日本の法律で決められているように、お酒も20歳になってからでなければ、飲んではならない。コンビニやお酒屋さんでだって買えない。しかもアダルトサイトにも入れない。
 
ぼくが子供のころできなくて悔しかったことといえば、靴の紐が自分で結べなかったことである。子供といっても、たぶん本当に小さいころだと思う。
母と出かける時に、母は子供のぼくに靴を履かせてあげようとするが、なんでも自分でやりたい性分のぼくは、母の手助けを断固拒否し、数分、十数分くらいかかったのではないだろうか、ぼくは自分で靴の紐を結ぶ。実際には結べなかったので、紐同士がそれっぽくまとまった程度のところで、ぼくは結べたことにしていた。お店にある靴のように、綺麗に結ばれた靴紐がとても羨ましくて、どうしてあんな風にかっこよく結べないのかと思った記憶がある。結局しばらく上手に結ぶことはできなかったし、当然、まだまだ子供だったので、アダルトサイトにも入れない。
 
 
ただぼくは、「18歳未満なので退場」をクリックしたあふれる好奇心をくじかれた者たちに、なんらかの形で救いの手を差し伸べたいと、ずっと思っている。
18歳未満だから退場するなんて、そんな悲しいことがあろうか。
すくなくとも、18歳未満だから見れる何かが、そこにあってもいいのではないか。
サイトから退場させられた彼らの無念を救う何かが。
 
いや、サイトから退場させられたそこには、18歳未満だから見ることができる世界が本当にあるのかもしれない。
 
見せかけのロマンを得ることで、大人になったぼくたちが忘れてしまった本当のロマンが。